コンカフェで盛り上がるゲームは、ルールが短く、人数を選ばず、キャストが進行しやすいパーティーゲームが中心です。ボードゲームやカードゲームを置くだけで、会話のきっかけが増え、滞在時間や満足度を高める手段にもなります。この記事では、コンカフェの経営者・店長に向けて、ゲームの選び方、実在するゲームの例、店での使い方、気をつけたい法令やルールを整理します。人数や時間の目安は商品や版により異なりますので、導入前に公式の情報をご確認ください。
コンカフェにゲームを置くメリット

ゲームは、飲食やチェキに次ぐ、店の過ごし方を広げるコンテンツです。まず、導入する意味を整理します。
会話のきっかけと待ち時間対策になる
初めて来たお客さんは、何を話せばよいか分からず、緊張することがあります。ゲームがあれば、ルールの説明から自然に会話が生まれます。キャストが他のテーブルに対応している間の待ち時間も、ゲームで埋められます。ひとりで来店する人への配慮は、ひとりで楽しむ来店の記事の視点も参考になります。
店の個性とリピートにつながる
メイド系ならカードゲーム、バー系ならお酒に合う大人向けのゲームといったように、コンセプトに合ったゲームは店の個性になります。「あの店のゲームをまた遊びたい」と思ってもらえれば、リピートにつながります。
追加の売上を作りやすい
ゲームは、利用時間の延長や、ドリンクの追加注文につながることがあります。ただし、効果は店舗や客層により異なるため、断定はできません。まずは試験的に置いて、反応を見るのが安全です。
ゲーム選びの基準
どんなゲームでも置けばよいわけではありません。選ぶ基準を決めておくと、失敗が減ります。
人数と所要時間
まず確認したいのは、1回の所要時間と人数です。箱に書かれた時間は目安で、初めての人が混ざると延びることが多いため、表記より長めに見積もっておきましょう。
店のテーブルは、お客さん1〜4人にキャスト1人が入ることが多いです。そのため、2〜6人で遊べて、1回あたり15〜30分程度で終わるものが扱いやすくなります。長すぎるゲームは、回転率に影響します。
ルールの分かりやすさ
コンカフェでは、ルール説明そのものもキャストの見せ場になります。
説明に10分かかるゲームは、接客の流れを止めてしまいます。初めての人でも1〜2分で説明できるルールかどうかが重要です。
コンセプトとの相性
世界観を壊さないゲームかも確認しましょう。たとえば、学園系なら教室を連想する遊び、和風なら和柄のカードなど、店の雰囲気に合うものを選ぶと自然になります。
選び方の基準表
次の表は、ゲーム選びの基準を整理したものです。
| 基準 | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| — | — | — |
| 人数 | 2〜6人程度で遊べる | 1テーブルの人数に合う |
| 所要時間 | 15〜30分程度 | 回転率を損なわない |
| ルール説明 | 1〜2分で伝わる | 接客が止まらない |
| 準備の手間 | 箱を開けてすぐ遊べる | 運営の負担が小さい |
| 備品の傷みやすさ | 補充しやすい | カードの破損に対応できる |
実在するゲームの例

ここでは、公式サイトなどで内容を確認できたゲームを紹介します。人数や時間は、商品の版や販売ページにより異なる場合があります。導入前に、必ず最新の公式情報を確認してください。
ito(イト)|数字を言葉で表すパーティーゲーム
itoは、株式会社アークライトが発売するゲームです。公式の発表では、プレイ人数は2〜10人、プレイ時間は30分、対象年齢は8歳からとされています(アークライトの公式リリース)。アークライトの公式サイト(arclight.co.jp)では、同社が国内外のボードゲームを開発・販売していると案内されています。数字そのものではなく、言葉やたとえで順番を伝えるため、会話が自然に生まれます。同社のリリースでは、国内外のシリーズ累計で100万部を超えたとされています(2026年5月時点)。
カタン|長時間の人気ボードゲーム
カタンは世界的に知られたボードゲームで、日本ではカタン名人戦などの大会が開かれています。日本カタン協会の公式サイト(catan.jp)には、大会の運営情報が掲載されています。大会用の1プレイ時間は68分と定められています(大会ごとの設定です)。そのため、普段の営業で使うには長めです。貸し切りのイベントや、ゆっくり遊ぶ昼の時間帯に向くと考えてよいでしょう。
Jackbox Party Pack|スマホで参加できるゲーム集
Jackbox Gamesの公式サイト(jackboxgames.com)では、Jackbox Party Packは5つのパーティーゲームを集めたものと案内されています。司会者は、みんなが見える画面を用意し、ほかの参加者は自分のスマホなどの端末で参加します。公式サイトには、追加のアプリや購入は必要ない(スマホ側)と記載があります。各ゲームは1〜8人で遊べるとされ、観客として参加できるゲームもあります。大きなモニターを用意できる店や、イベントでの使用に向いています。
例のまとめ表
| ゲーム | 人数 | 時間 | 向いている使い方 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| — | — | — | — | — |
| ito | 2〜10人 | 30分 | 少人数の会話づくり | アークライト |
| カタン | 版により異なる | 大会設定で68分 | 長時間のイベント | 日本カタン協会 |
| Jackbox Party Pack | 1〜8人(各ゲーム) | ゲームにより異なる | モニターを使ったイベント | Jackbox Games |
上の3つは性格がまったく違うため、同じ基準で優劣をつけるものではありません。普段の営業には短時間で終わるitoのようなタイプ、特別な日にはカタンやJackboxのように時間や機材をかけるタイプ、というように使う場面を分けると、店の負担が少なくなります。気に入ったゲームが見つかったら、まずスタッフだけで一度遊んでから、お客さんに出すのがおすすめです。
ジャンル別の選び方と使い方

具体的な商品名にこだわらず、ジャンルで考えると、店に合うものを見つけやすくなります。
会話型のパーティーゲーム
ジャンルごとの特徴を知っておくと、お客さんの層や時間帯に合わせた使い分けができます。
お題に沿って言葉を出し合う、推理して当てるといった会話型のゲームは、コンカフェと相性がよいジャンルです。キャストが進行役になり、お客さんが主役になる形を作りやすいためです。
カードゲーム
カードゲームは、持ち運びやすく、卓上に置いても邪魔にならないのが利点です。ただし、カードの破損や紛失が起きやすいため、予備の用意や、スリーブ(保護袋)の使用を検討しましょう。
スマホ連動型・モニター活用型
Jackboxのように、画面とスマホを使うタイプは、店内の盛り上がりを可視化できます。一方で、機材やネット環境の準備、画面の見えやすさが必要です。通信環境が不安定だと遊びが止まるため、事前の確認が欠かせません。
体を動かす・カウンターで遊べるゲーム
じゃんけんや、簡単な早押しなど、道具をあまり使わない遊びもあります。キャストの接触が増えない形に設計するのが基本で、接触の多いゲームは店のルールに沿って避けましょう。
店での使い方とルール設計

ゲームは、置くだけでなく、運用ルールを決めて初めて機能します。
料金の決め方
ゲームを導入するとき、店側でいちばん迷うのが料金の扱いです。
ゲームを有料にするか、無料サービスにするかを決めます。有料にする場合は、メニュー表に分かりやすく書き、後からトラブルにならないようにします。料金の考え方は店舗により異なります。
キャストの役割
キャストは、進行役、盛り上げ役、時にはお客さんと一緒に遊ぶ役を担います。ルール説明を覚える負担があるため、説明用のカンペや簡易ルールカードを用意しておくと便利です。
イベントでの使い方
生誕祭や周年イベントで、ゲーム大会を開くのも有効です。賞品を用意する場合は景品表示法などの確認が必要です。イベントの設計は、コンカフェの生誕祭の記事も参考になります。
気をつけたい法令とトラブル防止
ゲームの運用では、遊技としての扱いや金銭のやり取りに注意が必要です。ここでは一般的な注意にとどめます。
金銭を賭ける遊びはしない
お客さん同士や、店とお客さんの間で現金を賭けるような遊びは、法令に触れる恐れがあります。ゲームの結果に金銭や高額な景品を結びつける運用は避けましょう。具体的な線引きは、所轄の警察署などに確認してください。
景品を出す場合は、景品表示法の制限が関わることがあります。消費者庁は、同法が過大な景品類の提供を防ぐため、景品類の最高額を制限していると案内しています(消費者庁の景品表示法のページ)。賞品の金額は、確認してから決めましょう。
営業許可との関係
接待を伴う営業の場合は、風営法の許可が必要になる場合があります。ゲームが営業の形態に影響することもあるため、営業許可の記事もあわせてご確認ください。
導入前のチェックリスト

最後に、導入前に確認しておきたい点をまとめます。
備品と衛生面では、カードやコマは、多くの人が触るため、定期的な清掃や消毒が必要です。破損したときの補充方法も決めておきましょう。
スタッフ間の共有では、どのゲームを置くか、どのルールで遊ぶかは、スタッフ全員が同じ説明をできる状態にします。休憩時間の勉強会を行う店もあります。
最後に、どのゲームがよく遊ばれたか、反応が良かったかを記録しておくと、次の入れ替えの判断に役立ちます。
よくある質問
Q. ゲームはいくつ置けばよいですか?
A. 店の規模によります。最初は3〜5種類程度に絞り、反応を見て増減する形が運用しやすいです。置き場所が狭い店は、箱が小さいカードゲームを中心にすると、保管の負担も軽くなります。
Q. ゲームの購入費は経費にできますか?
A. 経理や税務の扱いは店舗の状況により異なります。税理士などの専門家にご相談ください。
Q. 著作権的に店で遊んでも問題ありませんか?
A. 購入した市販のゲームを店内で遊ぶこと自体は一般的ですが、利用条件は商品ごとに異なる場合があります。大会の開催や配信を行う場合は、発売元の案内を確認してください。
Q. 景品を出してもよいですか?
A. 景品表示法などの制限が関わることがあります。内容や金額は事前に確認してください。
Q. お客さんが負けて不機嫌になったらどうしますか?
A. キャストが勝敗にこだわらない雰囲気を作り、全員が楽しめる進行に切り替えます。ルールを事前に決めておくことも有効です。
まとめ|小さく始めて、店に合うものを残す
コンカフェのゲームは、人数、時間、ルールの分かりやすさ、店のコンセプトとの相性で選ぶのが基本です。itoのように会話が生まれるゲーム、Jackboxのようにスマホとモニターで盛り上がるゲームなど、目的別に試して、反応のよいものを残しましょう。金銭を賭ける遊びや景品の扱いには法令の確認が必要で、人数や時間は版により異なります。導入前は、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
店舗情報の掲載・修正のご相談は Kosslet のお問い合わせ(https://kosslet.fun/concafe/contact/)からお受けしています。